ミックスとは
プロジェクトのミックスでは、さまざまなパートのバランスを調整して混ぜ合わせ、プロジェクトを全体としてまとめる作業を行います。また、マスタートラックを含むトラックにエフェクトを追加してサウンドに変化を加えたり、オートメーションを使って時間の経過に合わせて動的にプロジェクトを変化させたりすることもできます。
ミックス作業では、一般的に、次の作業を行います:
トラックの音量レベルを設定して、すべての音が聞こえ、ミックスで最も重要なパートが目立つように、各種の音源のバランスを調整します。
トラックのパンポジションを設定して、ステレオフィールド内に音源を配置します。通常は、最も重要なトラック(リードボーカル、ソロ音源、ドラム、バス)はミックスの中心に配置し、ほかのトラック(リズム音源、およびメロディを重ねた音源)はサイドに置きます。一般に、ほとんどのミックスは中心の近くに置き、特殊な効果を出すときのみトラックを大きくサイドにパンします。
エフェクトを追加および調整して、トラックまたはプロジェクト全体のサウンドに特色を与えます。エフェクトはさまざまな理由で使用できます。EQ とコンプレッションは通常、ミックス内の特定のトラックまたは音源を引き立たせるために使用します。リバーブは音空間の感覚を加えるために使用し、フランジャー、フェイザー、自動チューニングフィルタなどのエフェクトは、独特の性質をトラックまたは音源に加えるために使用します。多様なエフェクトがあるため、さまざまなエフェクトやプリセットを試して好みのものを見つけたり、役立ちそうなエフェクトのプリセットを編集したりしながら、好みのサウンドを磨き上げてください。
オートメーションカーブを使って個々のトラックやマスタートラックが時間の経過により変化するようにし、プロジェクトに劇的効果や緊張感を持たせます。また、オートメーションを使うと、時間に合わせて特定のポイントで特定のトラックを強調したり、プロジェクトのさまざまなパートのエフェクト設定を変更して各パートのサウンドを変更したり、プロジェクト全体のテンポとピッチを変更したりすることもできます。